大迫電気は、1989年に半導体機器業務に参入して以来、東京都大田区モノづくりのまちで25年に渡り半導体製造装置制御盤をメインに製造、販売している会社です。

制御盤には受電盤、配電盤、分電盤、制御盤、動力盤などの名称があり、普段見る事のない箱の中には、メインブレーカー、分岐用ブレーカー、漏電ブレーカ-、CP(サーキットプロテクタ)、マグネット、トランス、パワーサプライ、リレー、シーケンサ、インバータ、端子台、銅バーなどの機器、部品が搭載され、目的別の役割を果たしています。

受電盤、分電盤、配電盤の主な役割は、漏電、ショート、過負荷を機械的に感知し、電源を遮断することで、感電、火災などの事故を防止します。

動力盤、制御盤は機械的に検出しきれない、外的要因による異常を状況にあった、スイッチ、センサーを配し、瞬時に感知し電気的に制御することでさらに、安全性を高めていきます。

そして、もう一つは人間の行動パターン(時刻、明暗、希望、欲求)にあわせた自動化です。

エレベーター、エスカレーター、ビル空調、定刻に点灯する大型のライトアップなどは、制御盤内の設定、プログラムにより、動力盤を介し電力を入切する事で自動制御されています。

家庭でも、エアコン、電気ポット、調光調色照明、テレビ、コーヒーメーカー、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、ウォシュレットなどほぼ全ての家電製品に同様の自動制御の機能が搭載されています。

ただ、違うのが大きさです。

自動制御の仕組みを小型する為の元となる物質が半導体ですが、半導体の性質を利用して作られたトランジスタ、発光ダイオード、IC、LSI、DRAMなどを総称して半導体と呼び、これらを製造する産業用ロボットが半導体製造装置、そして半導体製造装置の受電盤、配電盤、分電盤、制御盤、動力盤を総称して、半導体製造装置制御盤と呼んでいます。

この半導体製造装置制御盤に搭載されている機器もまた、多くの半導体により構成されています。

高性能な半導体がロボットを高性能に、そのレベルアップしたロボットがさらに高性能な半導体を生む。

その枠を集めた一つがスマートフォンです。

循環の輪に参入する為には、やはり№1である事が要です。良いものづくりとは何か、何をつくれば高循環の輪に入れるか、みんなで考えていきたいと思います。