量産盤の安定供給のための生産体制と各種社内指示書

30年以上半導体業界の制御盤を量産している実績・経験から、各工程の作業を標準化を進め、品質トラブルを未然に防ぐ取り組みを行っています。大迫電気社内での制御盤を製作する際の機器の組付けや配線作業、圧着などの各工程ごとに細部にわたる作業標準を設定しています。その指示書は何百ページにも及び、現場の作業者はその指示書に従って制御盤製作を行っています。この徹底した作業標準化によって制御盤の品質は高い水準で維持され、また作業が標準化されていることで、最終工程の検査・確認工程でも漏れのない作業が可能となっています。

大迫電気の量産盤の製造品質は日本を代表する大手半導体製造装置メーカー様と長年のお取引の中で磨かれており、新規のお取引を開始した装置メーカー様からも高い評価をいただいております。過去には図面のない実物ベースの盤をリバースエンジニアリングによって復元製造した経験であったり、既存盤のVA/VEによるコストダウン提案として、制御盤内部をパネルユニット構造にして作業性を高めた経験もあります。

制御盤のお困りことがございましたら、まずはお気軽に大迫電気までご相談ください。

< 制御盤の高い品質を実現している生産管理と指示書 >

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量産盤に対応する
 生産管理の体制
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高品質な盤を安定
製作するノイズ対策や
作業・工程指示書
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大迫電気内の
制御盤製作の
作業指示書

大迫電気内の
制御盤製作の
工程指示書

専門工具を使ったビスのトルク管理と、ゆるみ監視

大型の半導体製造装置の制御盤は、高さ:2,000mm 横幅:3,000など、非常に大型になることもあります。このサイズの制御盤は盤内にビスの締結点数も非常に多く、さらにこれらの盤を月に何十台と量産するとなれば、使用するビスの種類から締結箇所など、高品質な盤を造るためには作業の正確性が求められます。大迫電気では制御盤の型番事に作業標準指示書を作成しており、そこにビスを締結するトルク等を設定し、専門のドライバーでトルク管理を行う一定品質でビス止めを行っています。これにより、人の感覚による締結品質を排除、また電動ドライバーによる締め付け過ぎを防止することができました。

さらにトルク管理の上での増し締め後、ビスと固定部にマジックなどで縦線やマーキングを入れることで、締結実施の確認、ビスのゆるみも一目瞭然でわかるような工夫を行い、制御盤の品質の維持を実現しています。

< 電気回路の品質を保つための徹底したビス止めのトルク管理と縦線記入 >

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ビス止めのトルク管理のためのドライバー
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制御盤のビス止めの
トルク管理

ビスのゆるみを目視で
確認するマジックでの
縦線記入

マジックでの縦線
記入されたアース線
(ビスのゆるみ把握用)

制御盤の検査確認のトレーサビリティ

制御盤の配線や機器組付け、ケーブルの圧着等の見た目からトルク管理を行った完成盤の検査・確認についても、大迫電気では作業標準化指示書によって、それぞれトレーサビリティを取りながらの最終作業をおこなっています。検査図面には、組付けや配線等を目視で確認できるところに関しては、『OK』との記載を図面に残し、音で確認するチェック項目には、『レ点』を図面に記載しています。ほかにも通電試験や入出力試験は専門の検査機械を使って行っています。この作業を完成させた制御盤の全数で行った上で、お客様のところに納品することで、制御盤の品質維持に努めています。

大迫電気の検査体制は他の制御盤製作メーカーと比較しても、お客様視点で高い評価を得ています。過去に大迫電気として協力会社を手配しようとした際にも、盤の製造品質を維持するために作業のみならず、この制御盤の検査確認作業を確実に行える盤製作メーカーが存在せず、すべて大迫電気内の内製作業となっています。

制御盤のトレーサビリティを実現する検査確認を行った量産盤は、是非大迫電気にお任せください。

< 入出力試験・導通検査目視確認・音確認と徹底したトレーサビリティ体制 >


各種検査確認を
行った確認図面

検査確認を
行った図面①

検査確認を
行った図面②
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導通・入出力試験装置