半導体製造装置 制御盤のノイズ対策

制御盤は限られたスペースの中で電気機器や制御機器を電気配線を行う電気ユニット品です。設置される機器は駆動系の制御機器や、磁界を発生させる配線など、ノイズ発生の原因が少なからず存在しています。また、機械装置の背面に組み込まれる制御盤は、盤内に十分なスペースを確保できないため、ノイズを発生させる回路の近くに、ノイズの影響を受けやすい機器の設置される場合があります。このような場合は、保護対象の制御機器や回路をノイズから守るために、ノイズ対策機器を設置してトラブルを防止します。その代表的なノイズ対策機器が回路内に接続するノイズフィルタやサージアブソーバー、配線を挟み込む形や配線を通す形でノイズを除去するフェライトコアやノイズを遮断する金属ケースなどがあります。

大迫電気では1つの制御盤に複数のノイズ対策機器を日常的に設置しており、ノイズの影響を受けない・受けにくい制御盤のご相談の際にはお気軽にご相談ください。

< 制御盤に設置される代表的なノイズ対策機器 >

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ノイズフィルタ
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サージアブソーバー
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フェライトコア
挟み込み型
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フェライトコア
リング型

配線

半導体製造装置 制御盤を運営している大迫電気では、ノイズ対策機器のほかにも、シールドケーブルやツイスト線を使用することで、ノイズの発生しない盤配線を日常的に行っています。

シールドケーブルは、電線をシールド(静電)と呼ばれる導体で囲うことでノイズ電流を逃がすことが可能で、ノイズ対策の有効です。またツイスト線は磁界をバランス発生させることでノイズの発生を防止することができます。これらのノイズ対策となるケーブルの選定も精密な機械装置の制御盤に必要不可欠な知識となり、大迫電気では日常的にこれらのケーブルを使用した制御盤を製作しています。

< クリーンな制御盤を製作する作業場>

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シールドケーブル
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ツイスト線

ケーブルの圧着品質を確実にする専門工具の保有

半導体製造装置の制御盤に使用されるケーブルやハーネスの種類は膨大な数に及びます。流れる電流値や回路毎に最適なケーブルを採用していると、必要になる電線から圧着端子とそれを製作する工具は必然的に多くなります。大迫電気では圧着工具だけでも100を超える数を保有しており、社内で各種ケーブルの製作を行う体制を整えています。圧着工具を多く取りそろえることで、海外工場へ出荷される半導体製造装置の制御盤の特殊仕様であっても、その圧着端子によるケーブル製作が社内で行え、迅速な制御盤製作が可能となります。

他にも締結部品である各種ビスと、そのビスのトルク管理を行う専門のドライバーを数多く保有しています。常時在庫しておくことで、エンドユーザー様の急な修理・メンテナンス時にも部材欠品を防止することができます。

< 半導体製造装置の制御盤に使用されるノイズ対策機器 >

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100を超える
圧着用の工具
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様々な種類に対応する
圧着金具
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トルク管理を行う
専門のドライバー
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豊富な種類の締結ビス