以前触れたことがありますが、制御盤には、動力部、制御部が一枚の盤の中に納まって
いるものがほとんどのため、動力系の配線、信号系の配線が干渉しないよう注意が
必要です。特に温度管理を行う温調器回りの配線は注意が必要です。
百分の一、千分の一の温度を管理するため、外部からのノイズに影響されないよう
最善の配慮が必要です。センサーと温調器をつなぐケーブルもノイズの影響を受けにくいシールド付のケーブルを使います。今回信号系によく使われるシールド付ケーブルの加工について触れてみたいと思います。シールドをコネクタのケースに落とすための処理、ピン付けするため単線をハンダ付け処理、コネクタが圧着ピンタイプのもの、ハンダ処理のものと色々なタイプがある中で特にハンダ付けのものはたいへんです。
ピン付けするため単線をシールドにハンダ付けするときは、ケーブルのシースから1cmくらいの長さでシールドを切りそこに単線をハンダ付けしてピン付けします。このときシールドと単線が綺麗にねじられていないとハンダ付けしたときにヒゲが出たり団子状態になったりして良品として使えません。又、ハンダタイプのコネクタの場合もピン間のピッチが狭いためハンダの量が多かったりした場合、隣のピンについたりと、トラブルの原因になる可能性があるため細心の注意をはらって作業をしています。
作業後も、ケーブル検査機でショート、耐圧、絶縁等の検査をして制御盤に組込まれます。