こんにちは。
東京都大田区で主に半導体製造装置の制御盤を製作している大迫電気のSです。
前回、モータについて少しばかり呟いたのですが、モーターを制御していく上で必ず出てくるのが、インバータです。インバータって何?今更ですが、簡単に言えば、直流から任意の周波数の交流を作り出す装置です。つまり電力の変換、制御をするわけです。
この電力の変換や制御を行う技術の総称を、パワーエレクトロニクスと言います。
この変換、制御を行うために、様々な半導体素子を用います。主なものとして、
(1)P形とN形の半導体を結合した素子で、一方向からの電流しか通さない性質から、整流に用いられるダイオード、(2)P形とN形の半導体を、PNP又は、NPNの順に接合した素子で、スイッチング素子として用いられるバイポーラトランジスタ、(3)金属、酸化膜、半導体で構成される電界効果トランジスタ(FET)のMOS形FET、これは、バイポーラトランジスタより高速なスイッチングが可能になります。(4)MOS形FETとバイポーラトランジスタを組み合わせたもので、スイッチングはバイポーラトランジスタより高速で、オン電圧MOS形FETより低いIGBT,(5)P形半導体とN形半導体を、PNPNの4個に接合した素子で、サイリスタ等があります。サイリスタは、構造によって、逆阻止三端子サイリスタ、光トリガサイリスタ、GTOサイリスタ、トライアック等があります。