私は、交通安全管理者になっているため、年に一度大田区の下丸子で、自動車等の安全
運転のための講習に出席しています。交通ルールの知識や、それを守ることの大切さなど
を講習で聞いて、それを会社の人間に教えるという作業をします。
交通安全の対策についての説明を受けるといつも思うことが、我々の様な制御盤製造をは
じめ、様々な製造業にも通じるところがあると言うことです。
普段生活している中で、交通ルールは最も身近にあるルールだと言えると思います。子
供のころからルールを教えられ、ルールを一つも知らないなんて言う人は少ないと思いま
す。理由は人それぞれかもしれませんが、自分が痛い思いをしないようにとか、人に迷惑
をかけないようにとか、事故で手痛い出費がないように、なんて事を思って皆ルールを守
っているのだと思います。私たちの会社にも、不具合防止、抑制などを目標にしたルール
が数多くあります。ルールを守っていれば防ぐことのできた不具合が出てしまった時に「ど
うすればルールを守れるか?」と言う議題が会議で挙がります。恐らく制御盤製作に限ら
ず、どの様な業種でも難しいテーマなのではないでしょうか?交通ルールと違って、減点
していって点数が無くなったら作業禁止なんて事は会社の痛手になってしまうのでできま
せんし、罰金なんて事もできません。ルールを守る事、守って貰う事の難しさをいつも痛
感します。
個人的な意見になってしまいますが、制御盤組み立て、配線、検査、どの工程において
も、自分のミスが次工程の人間や納入先のお客様に迷惑をかけてしまうと言う事。そこで
信用を失ってしまった場合、自分が勤務している会社に迷惑がかかるという事。それが積
み重なれば自分が職場を失ってしまう可能性がある事を頭の中に入れて日々の作業に取り
組む事が大事なのではないかと思います。