東京都大田区で制御盤制作をしている大迫電気株式会社のS です。
最近、改めて制御盤というものを見つめ直してみると、会社に入社したばかりの時に考えて
いた様な単純なものではないことに気付かされます。一枚の制御盤で事足りてしまう装置
や負荷から、2枚、3枚と何枚もの制御盤をつなぎ合わせて動かす装置や負荷まで様々なも
のが存在するのです。
単純なものだとしても、動かす負荷の種類や容量、又稼働させる場所の環境によって、同じ
単純な制御盤でも、選定される部品から電線、ケーブルも変わってきます。もちろん引き回
し配線ルートも同じです。それが、2,3,4枚それ以上の制御盤をつなぎ合わせ、いくつ
もの負荷を用いて、複雑な制御が必要になってくる装置となれば、選定される部品も容量や
性能などによって、多岐にわたるようになりますし、制御盤から制御盤、又いくつもの負荷
などとの接続が必要になり、配線引き回しも複雑になってきます。
これが、海外向けともなれば、言わずもがな、です。
そういった中で、常にぶつかる壁が、設備や装置の効率的な稼働を目指しながら、安全性も
追求しつつ、いかにその高いレベルを維持しながらコストダウンをはかれるのか、というこ
とになるのです。
その為には、動かす装置や負荷、その稼働する場所まで勉強して大きな観点で全体を見るこ
とが出来なくてはなりません。又、その逆に、様々な部品の特色をどこまで網羅していける
のかということも重要になってきます。
お客様が求める性能に限りなく近づけながら、コストをできる限り抑えていく、とても難し
いことですが、この目標に到達することが一流の盤屋になることなのかもしれません。