右も左もわからず、何の知識も技術もない自分が当時の就職情報誌を見て飛び込んで入社
した会社が東京都大田区千鳥町にある大迫電気でした。従業員(パートさん含め)全員で
20~30人前後の小さな町工場です。入社当時はただひたすら比較的小さめの丸型圧着
端子の圧着作業からはじまりました。手の握力が無くなるぐらい毎日ひたすらずーっ
と・・・慣れてきたら違う圧着工具を使い色々な種類の端子、AMPピンを圧着していき
ます。(今現在、更に設計者により圧着ピンの選定が増えてきておりその分圧着工具も増え
てき何種類もの圧着工具があります。)出来上がったケーブル類を配線作業者に渡し半導体
製造装置の制御盤に配線されていきます。配線作業者は設計者と話し合いをし、配線ルー
トを確認し配線、接続していきます。最初はただボー然と立ちつくし圧巻でした。何故か
というと制御盤内では、制御線、負荷線と区別されダクト内にスッキリとおさめられてい
ました。その姿、形を見てただ単純に「あっ、すげーな」と感心しっぱなしでした。配線、
接続作業を終え現場作業者により制御盤の取り付け、配線引き回し作業、接続作業をし、
一つの装置が出来上がっていきます。東京都大田区千鳥町にある大迫電気は小さな町工場
ではありますが、作っているものはすごく、全世界と言えば大袈裟かもしれませんが、か
なり流通しているものです。それが半導体製造装置でした。