東京都大田区千鳥にあります半導体製造装置制御盤の制作を行っている大迫電気で仕事をしています。もうかれこれ10年以上も経とうとしておりますが日々気付かされることの多さに自分でもビックリというか、感動というか。わたしの仕事は電線制作ですが10数年ほぼ毎日同じ作業をこなすなか未だに苦手としているのがメジャーを使っての電線の長さを計ることです。わたしは、3.5m用の小さいメジャーを使って計っていますが他の仲間は5m用の大きなメジャーを本当に気持ち良いくらいにシャーシャーと計っています。いつも感心しているのですが計りまちがいがないのです。大迫電気に入りたての頃、同じ長さの電線を何本も切るときはまず一本正確に切り正の電線を基本にして必要な本数を切ると教わりましたがどうしても多少の誤差がしょうじてきます。しかも一番ショックなのが例えば5m以上の電線を2本、両側に端子を付け網チューブに通した時最終段階で電線の長さがずれてしまっていた時ハァーっとなります。ここまでやったのにまた端子つけ直し?と。これじゃ、端子やコンタクトピンの無駄遣いになってしまいます。そんなとき、わたしのとなりの後輩が長い電線は一本ずつ計り切っているのを見てわたしもやってみたのですがすごい!数ミリの誤差はありますが網チューブに通したときのあのがっかりが逆に感動に変わりました。他にもたくさんありますが今まで自分が何年も作業してきてこれが正しいと思ってきましたが周りに目を向けると、え?こういうやり方もあるのだと日々発見なのです。本当に自分もまだまだだと実感しておりますがこれからも新しいわざを盗んで仕事にはげみたいと思います。