ノイズは目に映らないものなので、どこまでやればOKか?というラインを最初から見当をつけて作業する事が難しい問題です。

新規製作の段階で大量のノイズ対策品を実装する事によって対策をとる事も不可能ではないですが、コスト面で見ると現実的ではないと思われます。短い納期で納品する場合などは頭を抱える問題です。やはり、1度動かしてみてから具合が良くなければ部品を追加実装して対策をとる方法が1番良い方法ではないかと感じます。制御盤内のスペースや納期にある程度の余裕がある事が前提になってしまいますが、見当違いの場所に部品を実装してしまうといった無駄を省けるかと思います。加えてノイズの場合、設置する場所や環境によっても変化のあるものなので、全く同じ制御盤でも、ある場所に設置した制御盤は調子が悪いといった事が起こる可能性があります。

その様な時、例えばフェライトコアに予め電線を巻きつけてある物を、追加実装用のオプションパーツとして用意するとか、ノイズフィルタを高性能な物に変えたい場合などに対応できる板金の作りにしておくとか、ノイズに関しては上手く事後対策が取れる仕組みを作る事にも取り組まなければいけないと感じています。

執筆 大迫電気 H