制御盤、大きな物から、小さな物まで色々なサイズが有りますが、基本的には、動力回路と制御回路を組み合した物です。
今回、組んだ盤の中に、自己保持回路を使った物が有り、ちょっと気になったので制御回路の基本と言われる自己保持回路について触れてみたいと思います。
自己保持回路とは、リレー、押しボタンスイッチなどを使った機械的に制御する方法です。
まずは押しボタンスイッチとリレーのコイルを接続、ボタンを押せばリレーが動作し、放せばリレーも元に戻ります。
これだけでは制御の意味のない回路です。
ボタンを押したらリレーが動作し、ボタンを放しても動作したままの状態を保つこれが自己保持です。
では、どうしたら自己保持できるのか、まず、リレーのa接点を、押しボタンスイッチと並列につけます。
押しボタンスイッチを押すとリレーのコイルが動作します。
するとリレーの接点も動作します。
これで押しボタンスイッチの変わりにリレーの接点が自分で自分のコイルに電流を流し続けます。
これで押しボタンスイッチを放してもリレーのコイルは動作し続けます。
これを自己保持と呼びます。
自分で保持するから自己保持なのですが、保持した後は解除ができません。
これでは問題なので解除する接点を入れる必要があります。
リレーのコイルとリレーのa接点と押しボタンスイッチを並列につけた間にb 接点の押しボタンスイッチを入れます。
押しボタンスイッチ押すとコイルへの電源供給が切れ自己保持は解除されます。
回路図にすると簡単な回路ですが、文字にすると表現するのが難しいです。
これからも、制御盤を組みながら、また検査しながら気になった事など調べて色々報告がてら勉強して行きたいと思います。