Before (改善前)

 制御盤の部品レイアウトにおいて受電部・動力部・制御部を分割する事で、配線作業効率の向上だけでなく、ノイズ対策にもつながります。
【メリット】
・ノイズの影響を受けにくい。
・配線作業効率が良くなる。
【デメリット】
・大型化になる。
・全体に工数がかかる。

制御盤の部品レイアウトにおいて、動力系の部品と制御系の部品を左右(上下の場合あり)に分けてレイアウトします。ノイズが発生しやすい動力系回路とノイズの影響を受けやすい制御系の回路を分離する事はとても重要なことです。しかし、制御盤の小型化が進み、盤内において動力系の部品と制御系の部品を十分にわけることが出来ない場合が発生してしまいます。

V

After (改善後)

 制御盤内などで、ダクト配線で動力回路・制御回路を分離するには、両サイドのダクトで配線を分けるなどをすれば、制御盤小型化・ノイズ対策が出来ます。
【メリット】
・作業工数削減
・工夫がしやすい。
【デメリット】
・配線の分離が出来ない箇所が出る。
・レイアウトの工夫が余り出来ない。

制御盤内でダクト配線による動力回路と制御回路との分離は出来る範囲で行います。ノイズ対策などの条件により、配線ルートを遠回りにしたり、ダクトの途中から結束配線にするなど、配線方法からノイズ対策を考慮して機器のレイアウトを設定します。近年の制御盤では機器のレイアウトだけでは、十分に分離できず、制御盤のノイズ対策としては配線的な工夫が重要になります。

POINT(要約)

制御盤において、動力回路と制御回路を分離させるには、受電部・動力部・制御部とレイアウトを分ける事が重要です。制御盤の小型化に伴いレイアウト的な分離が難しく、ダクト内など回路が重なってしまう場合には、条件に合わせた配線の工夫が必要になります。ノイズ対策としては、レイアウトの分離だけでなく包括的な対策が設計者は求められています。