Before (改善前)

制御盤製作において、結線図を使用して電線を製作しながら配線を進めていく方法があります。

【メリット】
・制御盤製作にかかる工数削減。
・制御盤合わせで製作するので電線長さの無駄が出ない。
【デメリット】
・量産機には適していない。
・同じ配線をする事が困難。

制御盤製作において一台限りの制御盤を製作する時に、この製作方法を実施する事がありますが、製作データが残らないので、次に同じ装置が出る時やメンテナンス・改造作業など、製作データが残っていないため、工数がかかりコストアップにつながってしまいます。

V

After (改善後)

制御盤の製作台数が多い制御盤などを製作する際、電線製作リストを製作して電線加工と配線作業を分業させることが出来きます。

【メリット】
・分業する事で作業効率が上がる。
・製作データの保存が可能。
【デメリット】
・電線リストを製作する工数がかかる。
・電線リストを間違えて製作すると、間違えに気付かない事がある。

制御盤の製作台数が多い(量産機)時など分業化する事で作業効率が上がり、製作データは製作日・作業者・チェックシートとしても残す事が出来るため、品質的にも保証が可能です。また同じ制御盤製作が可能になりメンテナンス・改造などの作業を簡単にする事が出来ます。

POINT(要約)

制御盤を製作する際に電線リストを作成するのに工数がかかりますが、作成後の作業効率は格段に上がります。作成データを残す事を重要視するようになり、作業者全体の制御盤製作品質が上がることにつながります。データ管理により毎回同じ配線が可能になりメンテナンス・改造作業がしやすくなります。