Before (改善前)

電線加工において通常の段取りで電線をカットした状態です。寸法取りが確実であれば線番チューブ・端子付けを卓上で完結出来るため、作業性は良くなります。

【メリット】
・作業スペースが最小限で済む。
・大量の線・短い線等に作業工数を掛けずに製作出来る。
【デメリット】
・電線を分けるのが大変。
・端末処理後電線が汚れやすい。
・端末処理後電線を拭く作業が必要。

規定寸法に切断した電線をきれいに丸めて少しづつずらして重ねます。電線加工において省スペースで大量生産する方法として有効です。作業者レベルによって一度に加工出来る量に差はありますが、比較的容易に成果を上げる事が出来ます。並べ方に規則性を持たせるのがポイントです。

V

After (改善後)

電線加工において加工する電線が長い時は長さを保てる高い所に引っ掛ける事により汚れやホコリ等を付けない工夫がされ電線を引き抜く際一本づつ簡単に引き抜くことが出来ます。

【メリット】
・電線を分ける作業がしやすい。
・電線にホコリ・汚れが付かない。
【デメリット】
・作業スペースの工夫が必要。
・作業工数がかかる。

制御盤製作において電線加工時にホコリ・汚れが付かない事は絶対条件の一つです。半導体製造装置の制御盤では特に注意しなければなりません。また,電線を振り分ける際、長い電線等は電線が絡まってしまい振り分ける事が大変困難ですが、高い所に引っ掛ける事によりスムーズに引き抜く事が出来るため、作業工数のコストダウンにつながります。

POINT(要約)

制御盤製作において電線加工(製作)では、品質向上を考え、作業環境の整備や作業に対しての工夫が必要不可欠になります。電線へのストレスを最小限にとどめて置く事も必要になります。また省スペース化が出来るか、少ない工程の中で電線加工を終える事が出来るかがコストダウンに大きく影響します。