Before (改善前)

リングコアです。

EMI対策用フェライトコアの一部としてリングコアと言うものがあります。本体の穴にデータラインを通すか、電線を数ターン巻くだけでノイズ除去を行うことができます。巻き方としては、2本の線を平行にして行う「バイファイラ巻き」と別々に巻く「キャンセル巻き」があります。使用用途としては、高周波回路の異常発信や高周波ノイズ除去、変流器やコモンノードノイズフィルターとして利用されています。また形状としては、断面席が大きく穴の内径が小さい物がよりノイズ除去として優れていますが、部品によって周波数特性が異なる為、データシートにて確認が必要となります。

V

After (改善後)

ノイズ対策のポイントになるコア巻き

コア巻きは、リングコア本体に電線を巻くことによってノイズを除去できる方法です。コアの穴に電線を通すだけで、1巻きとカウントされます。巻き数を増やすことで、インダクタンスが巻き数の2乗に比例して増加し、インピーダンスが増えることでノイズ除去に繋がります。巻き方としては、コアに密着させて巻くことで磁束の発生を抑えてノイズ除去の効果が得られます。また、巻き数が多ければ低周波領域に、少なければ高周波領域のノイズ除去対策として使用することができます。

POINT(要約)

上記より、コア巻きは電線を巻くだけで簡単に行えるノイズ対策です。ただし、巻き方により効果に多少影響があるので注意が必要です。また、巻き数を変えることで低周波から高周波までの幅広いノイズ除去対策として使用することができます。