Before (改善前)

制御盤内部の配線時には主に配線ダクトを使用してケーブルをまとめていますが、装置内部に制御盤やケーブルを実装する時は、主に固定具を使用し結束バンドで束線する手法を使います。大迫電気ではヘラマンタイトン社製タイマウント(KRタイプ)を頻繁に使用しています。割合にコンパクトなサイズの固定具で扱いやすい上に比較的安価で、ビス穴一つあれば容易に取り付ける事が出来る為、様々な分野で使われているポピュラーな部品です。

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After (改善後)

ニックス社製スーパークランプは一度束線しても、外して束線し直す事が可能です。束線作業が終わった時に追加実装しなければいけないケーブルが出てきてしまったと言う場合でも、結束バンドを切る必要が無いため、ニッパー等で電線を傷つけてしまう事もありません。また、いくつかのユニットを合体させて動かす装置の場合、通電検査後に解体して出荷するケースがありますが、スーパークランプをホルダーと併せて使用すると、束線された状態のままホルダーから取り外すことができます。そのため、再度設置する時はホルダーにそのまま取り付ければ良い為作業工数も減らす事が出来ます。

POINT(要約)

スーパークランプも大小様々なサイズがありますが、比較的大きめな作りなので細い線を結束するには不向きかもしれません。また、タイマウントに比べて高価な為、無闇に使用すると部品コストが上がってしまうので、後で取り外す可能性がある部分等に限定して使用する方が良いでしょう。