Before (改善前)

UL規格無しのチューブ

マークチューブとは、制御盤の配線作業において用いられる、信号名などの印字が施されたチューブの事を指します。マークチューブの素材はビニールで難燃性に優れており、油に強いといった特徴があります。通常は電気図面に記載された数字や英字を用いますが、漢字や記号を印字する場合もあります。マークチューブには電線を絶縁し保護する効果や配線ミス予防の他、後のメンテナンス作業を容易にするといった利点があります。特に、長さがあるケーブルの配線作業を行う上では、チューブに印字された文字や記号が頼りになる為、わずか数センチの小さな管がたいへん重要な役割を果たします。 

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After (改善後)

UL規格チューブ

チューブの表面には、品名やUL規格などの印字が有るタイプと無いタイプの2種類が存在します。印字が有るタイプでは、印字機で信号名の印字を行う際にチューブ表面の文字と被ってしまい、大切な信号名の判別が困難になる恐れがあります。また、表記と被らないよう常に見張って微調整をする必要がある為、作業効率も良くはありません。一方で、印字が無いタイプを選定する事によって信号名が被る心配がなくなります。また、作業速度の向上も図れる他にも刻印が鮮明に浮かび上がるメリットがあります。

POINT(要約)

マークチューブは配線作業において目印となる、非常に重要な存在です。中でも、電線の両端が10m以上も離れた状態でひとつひとつ確認を取るのは作業性の面でもあまり望ましくはありません。信号名の見落としや誤認による配線ミスを防止する為にも、印字の無いタイプを選定する事が好ましいでしょう。