Before (改善前)

大型制御装置等で、使用されるコネクタパネルでは、接続スペースに余裕があり、直線的に接続出来る場合、ストレートタイプのコネクタを使用します。

【メリット】
・直線的な接続に適している。
・圧着加工のみなので作業性が良い。
【デメリット】
・コストが若干かかる。
・狭いスペースでの接続は困難。

コネクタパネル等に接続する場合でも、中継してジョイントする場合でも、真っ直ぐ接続出来る場合は、ストレートタイプのコネクタを使用します。コネクタの圧着は、専用工具にて圧着をするのですが、一定の技術レベルが必要になります。とは言え、圧着作業だけで済むので、作業性の良いコネクタです。しかし、真っ直ぐ接続出来ない場所で、このコネクタを使用すると、ケーブルを無理に曲げないと接続出来ない場合があるため、注意が必要です。

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After (改善後)

コネクタパネルに接続する際、スペースに余裕が無く、真っ直ぐに接続する事が困難な場合、Ｌ型コネクタを使用します。

【メリット】
・低コスト。
・狭いスペースでもケーブルに負担がかからない。
【デメリット】
・圧着の他に半田付けをするため、技術が必要。
・コネクタ処理の工数が増える。

Ｌ型コネクタは、内部導体を半田付け、外部導体を圧着加工して仕上げるため、圧着のみでは無く半田の技術も要求されます。使用する工具も増えるため、コネクタ処理の工数は増加してしまいます。しかし、スペースの問題で真っ直ぐ接続出来ない場所では、Ｌ型コネクタを採用する事により、ケーブルへの負担を無くす事が出来き、配線における品質向上を実現します。

POINT(要約)

同軸ケーブルはシールド効果が高く信頼性の高いケーブルです。しかし、ケーブルの構造上、内部導体と外部導体との間に浮遊容量が存在するため、無理に曲げてしまうと容量の変化に伴ってノイズが発生する恐れがあります。ケーブルを曲げないで実装するため、適したコネクタを選定する必要があります。また、最大限シールド効果を得るために、コネクタの圧着には細心の注意を払う必要があります