用語解説

サージアブソーバ(Surge Absorber)とは、雷や静電気放電やスイッチングなどによって発生する異常電圧(サージ)から、電気・電子機器を保護する機器にあります。一般的に落雷に伴って発生するサージを保護することで知られています。工場で使用される設備装置に対して落雷による異常電流・電圧が発生し、それが制御回路の機器ライン間に侵入し際に、サージアブソーバは瞬時に低抵抗の状態となりこのサージを逃がすことで、回路を保護します。
サージアブソーバの構造には、バリスタ、シリコン、防護素子など、様々な種類が存在します。また制御盤に使用するサージアブソーバーは、インバーターやスイッチング電源を主にほぼする電源サージが中心ですが、通信制御盤では、モデムや通信回路の保護を中心としていたり、その保護対象の制御・電気機器によって、選定する種類が異なります。
制御盤や配電盤、分電盤に使用するサーボアブソーバーは、最大放電電流・電圧等によって容量が分かれ、 JIS C5381-11(クラスII)等の試験条件等によって仕様を確認することができます。生産ライン内の生産機械の制御盤だけでなく、工場のユーティリティー設備などの電源盤、監視カメラや通信盤などを開けると、比較的容易にサージアブソーバーを確認することができます。これは重要設備をあらかじめ雷によるサージ対策の為です。