用語解説

シールド線(Shielded line、Shielded Wire)とは、制御盤等に使用される金属製の導線で、内部の配線の外側に金属製の箔や組み紐などで覆った構造をもつ、通電・電気信号を伝える導線の1種です。(似たような構造を持ったものに同軸ケーブルがありますが、ケーブル特性インピーダンスが規定されたものを同軸ケーブルと呼び、シールド線とは別の物と認識します。)シールド線を使用する目的として、外部からの電磁ノイズの干渉を防ぐためや、内部の導線間相互の干渉を低減するために使用されます。これは配線に電気が流れる際に発生する磁界(ノイズ)をシールドが打ち消し、導線間相互の干渉を低減や、外部で発生した電磁波が内部の導線に干渉することを防止・低減しているためです。
シールド線の使用方法としては、ケーブル両端を接地する方法、片側のみを接地する方法、1点のみを接地する方法より、アースと接続し使用します。ノイズの対策に目を向ければ、、シールドケースや、フェライトコアなど、たのノイズフィルターと組み合わせる事で、より強固なノイズ対策が可能となります。また、ツイストペア線などと合わせて採用すれば、スペースが限られた制御盤内のノイズも極端に小さくなり理想的なシールド線とすることもできます。
制御盤製作の中では、インバーターなど駆動系の制御機器のノイズ対策として採用されることが多くなっています。