Before (改善前)

 シールタイプの結束固定具は穴開け加工を必要としないため、作業工数が少なくて済みますが、付け直す工程が出来ないため、貼り付ける箇所を工夫しなければなりません。

【メリット】
・シール部分を剥すだけで簡単に固定出来る。
・任意に取り付けが出来る。
【デメリット】
・少しの負荷で外れてしまう事がある。
・保管状態によっても粘着が弱くなる事がある。
・アウトガス問題で装置によって使用出来ない事がある

配線を簡単に効率よく任意の場所に固定できますが、負荷がかかる場所や可動部分に使用すると、外れてしまう危険性があります。また一度シール部分が剥がれてしまった結束固定具は使用出来なくなるため、現場作業の際には貼り付ける際に気を付けなければならない。

V

After (改善後)

ネジ固定タイプの結束固定具は安定した配線の固定に最適です。しかし穴開け加工が必要となるため、出来るだけ設計段階で開けておく必要性がある。

【メリット】
・ネジで確実・強硬な固定が可能。
・取り付ける箇所が決まっているため、配線ルートを固定出来る。
・耐久性がある。
【デメリット】
・作業工数がかかる。
・追加するのが困難。

限られたスペースで使用出来る固定具です。台座形状で安定した固定が出来る種類もあります。また、可動部に取り付けても外れる事も無くケーブルを固定出来るメリットがあります。後からの固定具の追加は、板金などに固定用のタップ穴を開けなければならない点や切り粉に注意することは必要となりますが、制御盤の配線品質を向上させることにつながります。

POINT(要約)

結束バンドと共に使用する事により、ケーブルを簡単に効率よく固定する事が出来ます。固定方法は、粘着テープ・ネジ止め等があるがネジ止めの方が耐久性が強く、ケーブルを固定でき、傷をつける事も無く品質を保証出来きます。