Before (改善前)

大型制御装置にはファン・冷凍機など本体の振動が大きい機器が搭載されます。サーモスタット(温度ヒューズ)に直接コネクタを取り付ける事がありますが、コネクタ・コンタクトピンが破損する事があるので注意が必要です。

【メリット】
・加工に工数がかからない。
・コストがかからない。
【デメリット】
・コネクタ・ピンコンタクトが破損しやすい。
・断線・接触不良が起きやすい。

大型制御装置にはファンや冷凍機など、振動する機器の接続方法を考える必要があります。配線する時や加工する時は機器に直接接続する方が簡単ですが、ファン・冷凍機など振動する機器でコネクタやコンタクトピンが破損・断線・接触不良などを起こしてしまう原因になってしまう事があります。

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After (改善後)

大型制御盤装置のファンや冷凍機などの振動を受けない様に中継ケーブルを取り入れファン・冷凍機本体から離した状態で接続します。

【メリット】
・振動による破損がなくなる。
・メンテナンスがしやすくなる。
【デメリット】
・コストがかかる。
・作業工数がかかる

ファン・冷凍機などに中継ケーブルを入れる事により、長さが延長出来てメンテナンス性にも優れます。また、サーモスタット(温度ヒューズ)などに負荷をかけずに配線が出来、またコネクタやコンタクトピンなどを破損する事が無くなります。こうした工夫を施すことで、大型制御装置の基幹部品を部材などを破損させる可能性を低減することが出来ます。

POINT(要約)

大型制御装置では、ファンや冷凍機など振動の大きく伝わる場所への配線作業は工夫をする事により断線・コネクタ・ピンコンタクト・部材・機器などが、破損する不具合現象を減少させる事が出来ます。またメンテナンス性が良くなり改修・改造作業がしやすくなり、総合的には作業効率も上がり、大型装置においてトータルコストダウンを実現します。