コネクタ中継部分において、コネクタを固定せずに空中で接続をする方法を採用する場合、作業工数を抑える事ができるというメリットがあります。しかしその反面、ケーブルの重みで接続部に負担がかかり、断線や接触不良等のトラブルを招いてしまう可能性が高くなります。又、ケーブルを固定するポイントを定めていない事により、作業者によって接続のポイントにばらつきが出てしまう為、コネクタ接続ポイントを、毎号機同じ場所にする事が困難になります。

ケーブルをコネクタ接続ポイントの近くで固定する方法を採用した場合、ケーブルの固定により、ケーブルの重みや装置の振動等による断線、接触不良、コネクタ外れ等のトラブルを防ぐ事が出来ます。また、予めケーブルを固定する位置を決める事により、コネクタ接続ポイントの目安にもなります。そのため、作業の担当者が変更になった場合でも、ある程度仕上がりに統一感が生まれ、見た目も良くなります。作業工数は若干増えてしまいますが、良い製品を作るためには必要な工法と言えます。