Before (改善前)

制御盤に端子台を使用する場合、マークシートに端子番号を印字して使用するのが一般的です。

【メリット】
・端子台の組立作業が簡単。
・データ管理をせずに製作が可能。
【デメリット】
・配線作業の工数がかかる。
・誤配線を起こす可能性がある

端子台に端子番号を印字して使用する方法は、端子台の枚数に応じて番号を印字する単純作業なので、マークシートのデータ管理をしなくても組立作業の効率は良い方法と言えます。しかし配線作業の際に接続先の端子番号を確認しながらの作業になるため、配線作業効率はあまり良くありません。また接続箇所のズレなどの誤配線の可能性が高くなります。

V

After (改善後)

マークシートに端子番号ではなく信号名を印字して使用すると配線作業の効率も上がり誤配線防止の対策にもなります。

【メリット】
・配線作業の効率向上。
・誤配線確率の減少。
【デメリット】
・マークシート用にデータ管理が必要。
・端子台の組立に、ある程度知識持った作業者が必要。

マークシートに信号名を印字した端子台を使用する方法は、ある程度知識のある作業者が端子台用のデータを作成してそのデータ管理をする必要が有ります。それでも、この方法を利用する事により接続先の端子台を見るだけで接続すべき電線を判断する事が出来るため、配線効率が向上し誤配線の減少の効果があります。

POINT(要約)

制御盤に使用する端子台はとても数が多く数十枚に及ぶ事も珍しくありません。制御盤を製作する際に、その一つ一つを図面と照らし合わせながら配線作業を行う事はあまり効率の良い作業とは言えません。また、接続する電線量が多くなればなるほど誤配線の可能性が高くなりますので、その対策も講じなければなりません。その対策として信号名を印字した端子台を使用すると、配線効率の向上と誤配線確率低減の2つの効果が期待きます。