ノイズフィルタについて

【 ノイズフィルタとは 】
“ノイズフィルタ”とは、AC電源ラインに取り付けてノイズを減衰させる電気部品です。

ノイズフィルタは、電源フィルタやラインフィルタなどの名称で呼ばれることもあります。原理をシンプルに表現すると、回路構成がローパスフィルタのようになっています。・設計段階で決定しておいた周波数より低いもの通し、高い周波数を減衰させる仕組になっています。ノイズフィルタを使用する上では難しく考える必要はなく、接地が出来る環境であればそのノイズの減衰効果もある程度得られるようになっており、比較的単純に使用することができます。

AC電源は様々な機器がつながっており、伝導性ノイズを多く受けています。また長い距離を送電することでも多くの放射ノイズを拾うこととなります。制御盤に電源線を引き込む際に、これら外部のノイズを防ぐ効果があるのが電源ライン用のノイズフィルタです。また、このノイズフィルタは制御盤内の電気部分から発生する様々なノイズを外部に漏らさない効果もあります。ノイズフィルタは制御盤においてその外部と内部の関所のような役割を担っている電気部品だといえます。

【 備考 】
ノイズフィルタは制御業界では用途や考え方によって、指し示すものが代わる場合が多々あります。ノイズを除去するものをノイズフィルタと言った考え方もあれば、ノイズをバイパスさせるコンデンサ(パスコン)もノイズフィルタということができます。しかし、制御盤の設計・製作会社の場合はノイズフィルタと言えば、一般的に電源ライン用のノイズフィルタのことを指します。

4-1-5-1
ノイズフィルタ①
 
4-1-5-2
ノイズフィルタ②
 4-1-5-3
ノイズフィルタ③