Before (改善前)

温度ヒューズは火災の原因となる加熱や発火から機器や回路を保護する最終プロテクトの役割をします。制御盤に使用されている電力ヒューズと温度ヒューズの違いは大電流で溶解するかであり、温度ヒューズは設定温度で溶解する様になっています。弊社では、日本エマソンのマイクロテンプ温度ヒューズ「G4A50084C」を使用しており、動作温度が84℃で電路を遮断すると、再利用することができません。しかし、サーモスタットに比べて安価な事も特徴です。

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After (改善後)

温度ヒューズと似たような機能の物でサーモスタットがあります。ウチヤ製サーモスタット「UP62G」はバイメタル方式で再利用が可能です。バイメタルとは、熱膨張係数の異なる二種類の金属を張り合わせたものです。「UP62G」の内部は二枚の金属板の先に接点が設けてあり、加熱されると接点が離れ通電が切れる様になっています。温度ヒューズと異なる点として、温度が下がると接点は元に戻り復旧する事です。そのため、交換する必要はありませんが比較的に高価な部材になります。

POINT(要約)

温度ヒューズは一度切れると新たに購入し交換する作業が発生しますが、サーモスタットは切れても自動復旧する為、交換作業も新たに行う必要がなくコストダウンに繋がります。しかし、部品単体のコストが異なる為、それぞれの特性を活かした選定を行い、無駄なコストがかからないように注意が必要です。