Before (改善前)

　制御盤製作において欠かせない部品の一つに端子台がありますが、一般的にはビス締めタイプの端子台を使用しています。

【メリット】
・低コスト。
・外部からの衝撃に強い。
【デメリット】
・部品取り付け時の工数がかかる。
・部品取付用レールからの取り外しが困難。

ビス締めタイプの端子台は、外部からの衝撃に強く安全性の高い部品です。制御盤に限らず幅広い分野で使用されていて、最も一般的な部品の一つと言えます。しかし頑丈な作りをしているため、部品サイズが大きく狭いスペースで使用する際はその事を良く考えた設計が必要です。尚、端子カバーが別売りの物に関してはカバーを切断して取り付けるなどの手間がかかるため、取り付け作業工数が多くなります。またレールに取り付けるのは簡単なのですが、取り外しに手間がかかるため、交換作業などの面では適した端子台ではありません。

V

After (改善後)

制御盤製作にプッシュイン接続式端子台を採用すると少ないスペースで実装が可能になり、小型の制御盤等を製作出来ます。

【メリット】
・部品取り付けの手間が少ない。
・レールからの取り外しが簡単。
【デメリット】
・ビス締め端子台に比べると若干コストが高い。
・外部からの衝撃に弱い。

制御盤製作にプッシュイン接続式の端子台を採用すると低スペースでの実装が可能になり、制御盤の小型化につながります。またレールへの取り付け、取り外しが簡単で端子カバーも必要としないため、取り付け作業の工数も減り交換作業や改修、改造作業に適した端子台と言えます。

POINT(要約)

制御盤に使用する端子台を選定する場合、使用する電線の種類、実装スペース、電流、電圧の値等様々な情報から最適な型式を決定する必要が有ります。同じ性能の制御盤であれば大きな物より小さくてスリムな物の方が使用する板金や電線のコストも抑えられます。制御盤の小型化には、プッシュイン接続式端子台は最適な端子台と言えます。