Before (改善前)

メカニカルリレー

メカニカルリレーは、有接点リレーとも呼ばれています。機械的に接点を動かして開閉を行います。コイル部と接点部の回路が完全に独立しているため、高絶縁で高耐圧です。また、ノイズにも強く開路時の漏れ電流もなく、アナログや高周波信号に適合しています。メカニカルリレーは、DC電源で動くものもあれば、AC電源で動くものもあり、負荷電流(負荷電圧)が多少定格値を超えても、すぐに破壊されることが少ない機器です。そのため、サージ電圧が発生する物や突入電流がある機器に対して、使用されることが多いです。また、オン抵抗がないため電圧降下がありません。

V

After (改善後)

SSR(ソリッドステートリレー)

SSRとは、ソリッドステートリレーの略語です。メカニカルリレーとは構造が異なり、機械的な接点ではなく半導体素子で「開/閉」を行う無接点リレーです。特徴としては、機械的な接点でないため、接点の摩耗することや開閉時のノイズやチャタリングが発生せず、高頻度の開閉動作を行えるため長寿命です。メカニカルリレーよりも消費電力が小さいため、少ない電流で開閉動作を行えます。ただし、ON抵抗があるため電流を流すとSSRが発熱するので、放熱対策が必要です。

POINT(要約)

上記の事よりメカニカルリレーとSSRは使用する用途によって部品の選定が必要となります。部品選定の基準としては、リレーを駆動させるための電圧(ACまたがDC)や接点側で使用する電圧、開閉動作を行う使用頻度、リレー駆動部と接点部の絶縁性などがあげられます。