Before (改善前)

電線を接続する箇所の増し締めは必ず行うが、作業者により締め付ける力にバラつきが生じます。また専用ドライバーを使用しなければ工数は増えないが信頼に欠けます。

【メリット】
・作業効率が上がる。
・ドライバーの種類を選ばず作業が出来る。
【デメリット】
・増し締めが弱いと振動などで緩む。
・作業技術が必要。
・締め過ぎによる端子部の破損。

大型制御装置ではケーブル接続部の増し締めはメーカー(部品)にあった力で締め付ける必要があり、作業者の経験や作業環境に左右され易く信頼性に欠ける部分があります。品質保証面でデータ出し、記録などが出来ないため、品質保証面で信頼を得る事が難しいと言えます。

V

After (改善後)

電線を接続する箇所をトルクドライバーを使用する事によりバラつきを無くし、品質保証面での問題を解決出来ます。またトルクチェックシートを採用して管理する事により品質保証的に、より良い物となります。

【メリット】
・メーカー規定トルク値で締める事が出来る。
・品質をチェックシートにて保証がしやすい。
【デメリット】
・トルクドライバーのコストがかかる。
・トルク用の検査器が必要。

大型制御装置ではトルクドライバーを使用する事で、規定トルク値で締め付ける事が出来るため、技術面のバラつき問題も解決出来ます。作業工数は増えますが品質保証面では絶対的に必要な要求事項になって来ています。

POINT(要約)

部品によって規定トルク値が定められ重要視される様になっており、トルクドライバーを使用しての保障は必要不可欠になっています。トルクドライバーの管理も重要でトルクチェッカーを使用して定期的に点検を行っています。また技術力に左右されない道具選定をする事は、結果的に品質保証だけではなくコストダウンにも通じています。