Before (改善前)

「耐久性に優れるビス止めによる取付」

従来の制御盤は部品取り付け時、各部品1つずつビスでの取り付けを行っていました。しかし、制御盤の省スペース化を行いつつ、多数の部品を取り付けるためには、従来のビス取り付けでは次のような問題点が浮上してきました。取り付けや部品取り外しの際に、ビスも取り外さなくてはならないため工数がかかってしまいます。さらに、部材取付スペースの確保、板金への穴あけ・タップ処理が各数か所必要であり、省スペースでなく工数もかかってしまいました。

V

After (改善後)

「取付の容易なレール取付」

現在の制御盤では"レール"を使用する事により上記の問題を解決しています。制御盤内で使用される部品(リレーやマグネット、パワーサプライ、端子台)をレールへ取り付けることにより、部品間の隙間を少なくし省スペースにしています。また、板金に対してはレールの取り付け穴のみを開けるだけで済むため、工数の削減にもなります。使用するレールの規格には、ドイツの規格である"DIN"(ディン)が使用され、幅が35mmとなっています。

POINT(要約)

レールは加工が簡単なため制御盤内の様々なスペースに取り付ける事が可能です。レールを切断し加工した際には、バリを取り除く必要があります。また、レール取り付け穴には長穴タイプや短穴タイプ等があり、耐久性や作業性の面で選択が可能です。固定の強度が必要な時は、部品を直接ビス止めする事が必要ですが、レールを使用し固定することは
工数削減という点でも有効になります。