Before (改善前)

制御盤を作製する際は、様々なビスが使用されています。例えば、ダクトやレールを止める際にはトラスビスを使用し、電気機器等の部材を取付ける際はバインドビスを使用します。また、中板に板金付部品を取り付ける際には、座金組込み六角穴付ボルトや座金組込み十字穴付きネジなど様々な種類の物があり、取り付けるものによって選別します。
ただ場所によっては選出したビス頭部の突出部分が他の板金や部材に干渉したり、場所によっては外観を損ねることになります。

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After (改善後)

上記のような場合には、極低頭ビスを使用します。極低頭ビスは、通常の低頭ビスよりさらにねじ頭を低くした形状の物です。M3の物では1.0mm以下、M4では1.0mm位,M5では1.2mmほどしかありません。頭部の高さが低い形状のため、蝶番を取り付けた際に干渉を回避することができ、外観を損ねることなく機器や装置の省スペース化に適しています。また、六角穴付などの場合はプラスネジよりも締め付けを強く行えるため、機器の緩み防止にも効果的です。

POINT(要約)

上記より、極低頭ビスは設計時における装置の省スペース化や組立時における干渉回避や部品間隔等のクリアランス確保時において重宝されます。種類や材質も色々あり、使用する場所や用途に応じて選出します。六角穴付などは狭いスペースにおける締め付け作業に適しています。