Before (改善前)

リレーの回路チェック(導通チェック)時に、b接点を使用していると、確実なデータがとれないので注意をしなければいけない。

【メリット】
・ラッチングレバーによるミスが抑制出来る。
【デメリット】
・電源投入後のON―OFF確認が必要。
・通電チェックによる回路チェックでしか正常確認が出来ない。

制御盤設計において、入出力を制御するリレーは制御する接点電流の仕様等で選定しますが、リレー仕様の一つにラッチングレバーの有無が選択出来る物があります。ラッチングレバー無しを選択すると、導通チェック時にはb接点の動作確認が曖昧になってしまいます。通電チェックをする際、ONの確認は出来るがOFFの確認をするのが困難である。

V

After (改善後)

リレーの回路チェック(導通チェック)時にラッチングレバーをON―OFFして動作確認をする事が出来るため、通電・導通検査両方に対応している機器です。

【メリット】
・電源が遮断された状態でもラッチングレバーを引く事により正常な回路確認が出来る。
・同じコスト
【デメリット】
・ラッチングレバーに寿命がある。
(開閉寿命100回以上)

制御盤設計において、リレーのラッチングレバーがある物を選定すると、ラッチングレバーを引き上げる事で接点が切り替わるため、導通チェック時に回路チェックをしておく事で通電チェック時に確認が困難な場所を導通確認しておく事が出来るのでより確実な保証につながる。

POINT(要約)

制御機器に不可欠なリレー制御ですが、出荷前検査(導通チェック)において、リレー本体のラッチングレバー付だとレバーのON―OFFする事で、回路の確認検査が出来るので設置時・通電後に確認する項目を減らす事が可能となり、また誤配線によるショートや部品破損を未然に防げます。