Before (改善前)

主に使用される電磁接触器(マグネット)

電磁接触器はコイルに電気が流れることによって,接点を開閉する装置です。モーターやヒーター等の電気容量の大きなものを制御する際には電磁接触器(マグネット)を使用します。制御盤製作でよく使用される電磁継電器(リレー)は主接点のみしかありませんが,マグネットは主接点と自己保持などを制御する為の補助接点が構成されています。主接点は負荷へ流れる大電流を入り切りするので丈夫に作られ,補助接点はあまり大きな電流が流れない回路で使われる
為,小さい接点になっています。

V

After (改善後)

サーマル付きマグネット

電磁開閉器は,電磁接触器と熱動継電器(サーマルリレー)を組み合わせたもので,電動機制御の主回路等に使用されます。電磁接触器のみでは回路のON/OFFを行うだけになってしまい,過電流に対する保護がありません。サーマルリレーは過電流による負荷の破損を防ぐ為に用いられる保護機器です。また調整ツマミが付いており,このツマミでサーマルリレーが作動する電流値を設定します。機器それぞれに範囲が指定されている為,範囲外の電流を設定したい場合は別の型式を選定する必要がありますが,安全性向上の為に必要な部品といえます。

POINT(要約)

上記に挙げた以外にもよく用いられるのが,電磁接触器が2つ並んで構成されている製品です。1つは正転用として,もう一つは逆転用としてモーター等の三相誘導電動機の相順を変えることが出来るので可逆用電磁接触器,開閉器と呼ばれています。2つの電磁接触器の間には同時に動作しないようにするためにインターロックユニットが組まれています。