Before (改善前)

インバーター単体の写真

現代の制御盤でなくてはならないインバータですが、このインバーターからは電子機器の電源の電圧波形を歪ませる
高周波が発生しています。高周波はインバーター内部のコンバータ回路という交流を直流へ変換する回路で発生します。ここで更にインバーター内部にはコンデンサがありますが、コンデンサは周波数が高い電気ほど流れやすいという性質があります。その為、高周波対策を行っていない場合、コンバータ回路にて発生した高周波電流がそのままコンデンサへ流れ込み、最悪の場合、加熱してコンデンサが焼けてしまいます。

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After (改善後)

インバーターとリアクトルを取り付けている写真

インバーターの高周波を低減する方法はDCリアクトルやACリアクトルを取付ける方法があります。ACリアクトルはインバーターの一時側(電源側)へ接続し高周波を抑制すると共に、急激な電源電圧変動とインバーターへの突入電流の対策としても機能します。また、DCリアクトルは整流回路の次にあたる平滑回路(コンデンサ等)へ接続し、高周波抑制、電圧の安定等の対策になります。現在DCリアクトルは以下の規定により設置が義務化されています。
内戦規定(JEAC8001-2016),高圧受電設備規定(JEAC8001-2014)

POINT(要約)

インバーターは内部のコンバータ回路という交流を直流へ変換する回路で高周波を発生させます。高周波が高いほどノイズの影響を受けやすくなりますが、リアクトルを取付けることで高周波を低減させることができます。インバーター制御のノイズ対策としてはリアクトルによる対策は非常に有効な方法になります。