Before (改善前)

単色のスイッチランプによる配置。

プッシュタイプのスイッチは,産業機械設置の動作をコントロールする制御盤に多く使用されています。
装置の「運転」,「停止」,設定などを「リセット」する場合,または機械全体だけではなく
区画ごとに分かれた範囲において,指定された動作の制御を行うためにも使用します。
以前は見た目でもすぐにわかる丸型の大きめのサイズのスイッチを使用することが主流でした。
また,ランプ回路が盛り込まれていない物が多かったため,別の箇所に表示灯を設けなければなりませんでした。

V

After (改善後)

スイッチランプの色分けによる配置。

時代の流れから制御盤が省スペース化され,近年では小型の四角いスイッチが使用されることが多くなってきました。
現在では、スイッチONした際にランプが点灯し,OFFにした際にはランプが消灯するといった、操作する側の人に配慮されたつくりの物が主流です。また,誤操作防止のためにランプの配色による操作の差別化や,区別化,フタ付きの物などが多く使用されています。配置には少し工夫が必要になりますが,操作性・誤操作防止の面でスイッチの選定は非常に重要な役割を担っています。

POINT(要約)

制御盤を設計する際には,押している時のみONになる物や,押すことで保持がかかりON/OFFの切り換えが出来る物など、スイッチの動作方式の仕様を把握しておかなくてはなりません。また,スイッチの表示灯に関してはDC電源用,AC電源用の二つの仕様があり,部品の選定次第では破損させてしまうため注意が必要です。